2019年に公開されてからずっと賛否両論ある『トイストーリー4』
ストーリーの中で一番モヤモヤしているのは、ウッディのボイスボックスが奪われたまま戻っていないこと。
ギャビーはボイスボックスをウッディに返す意志を示していましたが…
- なぜウッディはギャビーにボイスボックスをあげたの?
- 返してもらわなかった理由はなんなのか?
気になっている方が多いようです。
今回はトイストーリー4でウッディがボイスボックスをギャビーに貸したまま、返してもらわなかった理由について考察していきたいと思います。
ウッディがボイスボックスをあげたことにショックを受ける声が多い
トイストーリー4の感想を見ているとウッディのボイスボックスが抜かれてしまったことにショックを受けている方がかなり多いなと感じました。
ウッディにとってボイスボックスは、アンディや子供たちとコミュニケーションをとることができた大切なものでしたし…
このボイスボックスがあったからこそピンチを切り抜けられたシーンがたくさんありました。
しかも初期不良とはいえギャビーにもボイスボックスはあるので、ウッディのものと「交換」したのかと思っていたんですが…
ギャビーは自分のボイスボックスはウッディに埋め込まず、完全に抜き取っておりウッディはボイスボックスがない状態なんですよね。
ウッディがギャビーにボイスボックスをあげ返してもらわなかった理由やウッディにボイスボックスがない状態は何を意味しているのか?について考察していきたいと思います。
トイストーリー4でウッディがボイスボックスをギャビーにあげた理由は?
ウッディがギャビーにボイスボックスを渡した経緯
トイストーリー4では初期不良でボイスボックスから声が出ないおもちゃのギャビーギャビーが出てきました。
ギャビーはボイスボックスさえ完璧な状態であれば、持ち主(アンティークショップの孫娘・ハーモニー)が振り向いてくれる。
子供と一緒に遊ぶことができると信じていたんですよね。
ウッディは「一度でいいから子供と一緒にいたい」というギャビーの願いに心を打たれ、フォーキーと交換することを条件にボイスボックスを貸すことに決めました。
しかし…
お友達になりましょうと綺麗な声で話せても、ハーモニーに「いらない」と投げ捨てられる結末でした。
ウッディは自分とギャビーを重ね、おもちゃの幸せを叶えてあげたかった
ギャビーがウッディにボイスボックスが欲しいと交渉する時、ボイスボックスがあれば「あなたのように愛されるのに」と言います。
ボイスボックスがあれば「愛される」とウッディもギャビーと同じように考えていたと思いますが、結果は違いました。
もし自分が初めからボイスボックスが壊れていたら?ギャビーのようになっていたかもしれないと感じたかもしれません。
ボイスボックスが完璧な状態であることに「おもちゃとしての価値がある」ことは、トイストーリー2で博物館に売られそうになった時に理解したと思いますし…
ギャビーのようなおもちゃがいることを目の当たりにしたウッディは、自分がどれほど恵まれていたのか幸せだったのかを痛感したと思います。
ウッディはアンディに愛されたことをおもちゃ人生の誇りに思っていると思うのですが、ギャビーはまだその楽しさや幸せを知らないわけです。
ボーに言われた通り、このまま棚に飾られていたって何も変わらない。
仲間想いなウッディはギャビーに子供に愛される体験をしてほしいと思ったから、自分のボイスボックスをあげた状態でボニーの元へ行こうと提案したのではないでしょうか。
ギャビーはボニーの元へ一緒に行くことはありませんでしたが…
綺麗なボイスボックスのおかげで待ち望んだ持ち主の元へ行くことができました。
ウッディからボイスボックスを外した意味とは
ウッディはフォーキーをボニーから離さないことを自分の役目だと思い、それは「内なる声」がそうさせているのだとバズに話していました。
バズは単純な性格なので「内なる声=ボイスボックス」だと勘違いし、それが助言をくれると思いウッディが言うならと自分も内蔵された音声のままに行動してしまいましたね…。笑
トイストーリーを見てる方も、ウッディの声や心の部分=ボイスボックスだと感じていた方も多いと思いますし…
あの内蔵された音声がウッディの性格や行動そのものと感じていた方も多いと思います。
ウッディはボイスボックスがなくなったことで、迷いがなくなり「自分の本心」に気づくことができるようになったのではないでしょうか。
ボイスボックスをなくすことは、持ち主の元へいなくてはいけないという呪縛から解放されたのと同義なのだと思います。(それがウッディらしさでもあったのですがね。)
最後にバズがボイスボックスがないウッディに「内なる声を聞け」と言い、ラストでバズが音声ではない自分の声で「無限の彼方へ」というシーンは感動的でした。
ウッディがボイスボックスがはもう必要ないと感じたから
ボイスボックスが完璧な状態のウッディは、コレクターにとっては喉から手が出るほど貴重なおもちゃでしたし、そのおかげでアンディやボニーにたくさん遊んでもらうことができました。
ウッディそんな自分が価値のある存在だと信じて疑わなかったと思いますし、おもちゃとしての自信もあったと思います。
でもトイストーリー4では
- ボイスボックスが初期不良で50年以上も棚に飾られたまま、持ち主を待つギャビー
- 腕が取れていても、迷子のおもちゃでも、楽しく子供と遊んでいるボー
- ゴミから作られた、しゃべることができないおもちゃなのに愛されているフォーキー
などさまざまな境遇のおもちゃに出会うことで、これまで呪いのように縛られていた「持ち主のおもちゃであること」への考え方に変化が出てきます。
ボイスボックスがなくても内なる声を聞くことができる。
それはボーと一緒なら叶えられると思ったので、もうボイスボックスは必要ないと思ったのかもしれませんね。
ウッディは今後もボイスボックスがないままなのか?
どんなにボイスボックスの状態が良くても、ボニーがこの先遊んでくれるかもわからないという思いもあったのかもしれませんが…
ウッディがボイスボックスで子供との関係を繋いできたのは確かなので、このままボイスボックスがないままの状態なのもなんだか寂しい気がしますよね。
アンディと再開したら、ウッディの声を絶対聞きたいはずなのにと思うとめっちゃ切ない。
もし続編があるならアンディがウッディを修理して子供に…っていう展開も考えてしまいます。
ウッディはギャビーやフォーキーのようなおもちゃたちに幸せを与え続けたんだから、幸せになってほしいですよね。
このままトイ・ストーリーが完結というのもしっくりこないので、ぜひ続編に期待したいです!
トイストーリー4でウッディがボイスボックスをギャビにーにあげた理由のまとめ
今回はトイ・ストーリー4で、ウッディがボイスボックスをギャビーにあげた理由についてまとめていきました。
トイ・ストーリーシリーズでは、ずっとおもちゃたちは「いつかその時が来る」と覚悟している様子が描かれていましたね。
子供に飽きられて捨てられるのは壊れた時だというのもトイストーリー3では語られていましたが、フォーキーはゴミからできたおもちゃでもボニーを喜ばせることができ、迷子のおもちゃでもたくさんの子供たちを幸せにすることができる。
それはウッディにとって新たな気づきであり、もう遊んでくれないボニーに囚われることは本当に幸せなんだろうか?と考えさせられた出来事だったんだと思います。
ウッディがギャビーにボイスボックスをあげたのは、ギャビーの幸せのためでもあったと思いますがとことん傷ついたおもちゃに寄り添ってあげられるウッディはやっぱりヒーローだなあと感じました。
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